音想-音ゲー感想企画-

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【maimai】『ナミダと流星』『洗脳(Master & Re:Master)』について - 舞頼(ぶらい)

 

初めましての方は初めまして。今回リオールさんの素晴らしい企画に参加させて頂いた、舞頼と申します。(漢字は自力で覚えてね!)  

自分はmaimaiを主にプレイしています。maimaiには好きな曲や楽しい譜面がいっぱいありますが、全部話すとなると5万字ぐらいにはなってしまい、主催の方からお叱りを受けてしまうかもしれないので、今回はその中でも自分が好きな曲、ないし好きな譜面を紹介出来れば良いなと思います。

maimaiという事で多分同じ音ゲーで参加している人もいらっしゃると思いますが、そちらの方も比較して見て頂くと大変面白いんじゃないかなと思います(被らなきゃいいな…)

 

という事でまずは、maimaiの神曲から触れていきましょう。maimaiにはBMSやボカロ、東方など色んな曲が入っていますが、maimaiが本家のオリジナル曲も沢山入っています。『Oshama Scramble!!』や『Garakuta Doll Play』など知名度の高い曲なんかも実はmaimaiが本家だったりするんですが、その曲を紹介するのもなんか味気ないし、多分皆紹介する(他力本願寺)と思うので自分はmaimaiの中でも“隠れた名曲”とも言える1曲を紹介したいと思います。

 

それはズバリ"ナミダと流星"です。

 

 

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はい、これを見てるmaimaiプレイヤーは恐らく「おぉ!よくぞ紹介してくれた!」と声を立ててくれた人もいらっしゃると思います。

知らない人は覚えて帰ってください。そして後でYoutubeで検索してその曲を聴くのです。今忙しいのであれば後ででも良いです。 カルト宗教じみた話になる前に曲の良さを紹介したいと思います。

 

今紹介した"ナミダと流星"なんですが、コンポーザーが“芳川よしの”さんという方でして、かつてニコニコ動画で“よしのP”として活動していたボカロPなんですけど、よしのPさんが曲の傾向としては「曲が凄く明るめなのに歌詞が少し暗めな曲」なんですよね。

クリックハウス*1と言うテンポが早めで明るいジャンルでありながらTwitter上における人間関係の希薄さを歌わせたり、ポップな曲調に「彼が月に行ってしまいました」と先立たれてしまった彼を思う歌詞を乗せてみたり…そんなポガティブ(?)な作風をそのままmaimaiオリジナルとして落とし込めたのが“ナミダと流星”という曲になります。

 

BPMも190と音ゲーの中でもちょっと早い部類でもあり、使われている楽器もだいぶ乾いた音が多く見受けられるため、伴奏だけ聴くと「キャピキャピした曲」という印象を受ける事でしょう。

ですが、その歌詞には「失恋」の2文字をほんのり思わせるような意図が散りばめられており、感受性豊かな人の数割はこの曲を聴いた後に頬杖をつきながら深く溜息を着いてしまうような…そんな曲になっています。自分こういう曲めっちゃ好きなんですよね。

ただ単純に「自分は失恋しました!とても悲しい!辛い!未練がいっぱいある!辛すぎ!うぉぉ」みたいな失恋ソングも好きなんですけど、アップテンポな曲調で取り繕っているタイプの暗めな歌も大好きなんですよね。

 

でもこの曲は残念な事に譜面があまり目立たない難易度になっているので曲としては埋もれがちになっちゃうんですよね。それこそ今やってる10周年イベントでコイツのRe:Masterが追加されるかなぁとか思ってたんですけど全然違うRe:Masterが追加されていたので私としては「いやぁこっちのRe:Masterの方が遊んでみたいんだがなぁ」って気持ちになってしまいました。まぁ創作譜面で作ったんですけどね。

 

って感じでちょっと長めになりましたが以上で個人的神曲“ナミダと流星”の紹介は区切らせていただきます。まだまだ語りたいこともありますがネギたま牛丼か食べたくなったので続きの話はすき家まで持っていく事にします。  

 

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次はmaimaiにおける個人的"神譜面"の紹介なんですが…これは本当に考えあぐねすぎてアグネス・チャンになりました(???????)  

Discordでのお誘いを受けたのが先月の31日で今これを書いているのが8月29日なので丁度1ヶ月弱、どの譜面を紹介するかで悩んでしまいました。マジ時間経つの早すぎ侍。光陰矢の如しとはまさにこの事。  

 

という事で今回紹介する譜面は『洗脳 (Master & Re:Master)』です。 

 

 

youtu.be

 

そうです。どっちもです。

この譜面は、当然Masterだけ 或いはRe:Masterだけで観ても大変面白いんですけど、自分が着目している点は「MasterとRe:Masterが合わさって1つの《作品》になる」という所なんですよね。

そもそも知らない人は多分「コイツ何を言ってんだ」とか「遂にナツメグのキメすぎで前頭葉が溶けてしまったか」などと思う人も居るかもしれませんが取り敢えず紹介文だけでも聞いて欲しいです。

 

元々maimaiにおけるRe:Masterの特徴といえば、Masterからノーツやらスライドをボカボカ足して単純強化された譜面だったり、音の撮り方を180度変えて様変わりした譜面だったり、単独で活きる譜面が多いんですけど、今回の“洗脳”におけるMasterとRe:Masterの印象は、譜面傾向としてはほぼほぼ同じであるが、音取りがそれぞれの歌うパートで分かれているって所なんです。

"洗脳"という曲にはボーカルが男女で2人いるんですけど、

 

女性パートの音取りをMasterで、

男性パートの音取りをRe:Masterで、

 

仕上げた譜面なんですよ。

 

結構変わった譜面だと思われるかもしれませんけど、その音取りがかえって良い味出してるんですよね。Aメロで男性パートでRe:Master譜面が音取りをリード、Bメロで女性パートに変わった所でMaster譜面が主役に立ち、Re:Masterが裏の音取りをサポートする形に、そしてサビでは男女が一緒に歌う場所でMaster譜面もRe:Master譜面も同じ音取りにする事でデュオ感を演出、それでいて少し両者の特徴が出るような譜面傾向をプラスする事でMaster譜面らしさとRe:Master譜面らしさをより一層の際立たせていく…。

 

一言で言うともう完璧ですよ。勲章モンですよクォレハ…

 

出来ることならこの譜面は同じゲームセンターの上手い人とか誘って洗脳のMasterとRe:Masterを同時演奏できる形でやってみてもらいたい。そうしたらこの文章オタクが一体何を言ってるのかお分かりいただけるかと思います。

 

とにかくRe:Master譜面だけが物量も音取りも何もかも全て秀でているような譜面ではなく、Master譜面とRe:Master譜面で合わせて一つの作品になるのが好きなんですよね。RPGとかだと「1人では何も出来ないけど2人になる事で生きてる価値を見出すことが出来る系の双子キャラ」みたいな物だと考えて頂くといいかもしれない。太鼓の達人だと「双打譜面」みたいな物だと思ってくれれば良いです。

てか最初からそう言えば良かった。後悔&失敬  

 

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今回は個人的神曲 ないし神譜面を紹介しましたが、今ここに上げた1曲1譜面は“1番好き”と言う口実で紹介したので、言わせてみればまだまだ紹介したい譜面はいっぱいあります。そこら辺も何か機会があれば番外編と称して話してみるのもいいかもしれませんね。

 

そんな感じで自分のブログは以上で終わらせていただきます。高難易度の譜面とか紹介しても良かったんですがそれはまた別の人にお任せしたいと思います(他力本願寺2日目)。最後まで読んでいただきありがとうございました。長々と熟々と稚拙なブログに目を通して下さった皆様も、これを機にmaimaiに触って頂ければ大変ありがたいと思います。感謝感激阿部寛

 

あと宜しければ、他の参加者のブログなんかも覗いていただければと思います。自分なんかよりIQの高い人達が書いているブログなのでとても見応えがあるかと思います。それと機会があれば、今度は“逆に”皆様が推している曲や譜面なんかもあれば教えてくれると嬉しいです。 最後までご拝読頂き、ありがとうございました。

*1:「クリック」という、録音している時に入る「プツッ」っていう短いノイズのこと。ノイズをあえてリズムとして取り込んでしまおうというものらしいです。他にはbeatmaniaIIDXの『Click Again』など。主催者注